2015年9月28日月曜日

中秋の名月

変な時間に目覚め、窓が妙に白々としていることで中秋の名月であったことに気ずく。

ガラス窓からの月は、美しいまるまるから妖しいまでに 仄かな明かりをもたらしている。

漆喰の闇に美しく妖しいまでの月明かりに、しばし見とれてしまう。

気のせいか、月夜に魅了されているのか、虫の音がいつもより静かで 微かにコオロギの音色が届いている。

昨日、長寿TV番組「題名のない音楽会」の佐渡 裕氏最後の司会が放映された。

飾り気のなさを感じる 佐渡氏が好きである。

どのジャンルであろうと、音楽への公平な愛情が感じられる。

とりわけ、吹奏楽に対しても情熱を注がれ、管楽器と打楽器の見事なハーモニーを聞かせてもらい、交響楽団とはまた違った味わい、オペラ曲、交響曲、バレエ曲などクラッシック音楽の楽しみ方に新鮮でかつ心豊かに音楽を楽しめる道筋を広めてくれたと思っている。

TVの前で聞き見とれ、1曲終える都度拍手をしていた。

ふと、先日の豪雨によって洪水の被害に見舞われた方々、住宅の後かたずけや、避難所生活を余儀なくされている方々、TVどころではないかもしれないが、この音楽で心を癒し明日への活力になさることができたらと思った次第。

東北大震災の復興もまだまだ半ば、仮設住宅での4度目の冬を迎えようとしている。

今回の北関東の洪水被害にあわれた方々、これから生活再建復興に立ち向かっておられるだろう。

災害にあわれた方々が、元気に立ち上がって心から安堵の笑顔になられる日をと、佐渡氏が指揮する スーパー吹奏楽メンバーの演奏を聞きつつ、感じた次第である。

そして、この美しい中秋の月をめでて一時和んでくださればと。

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