おはようございます。
昨日はお盆の13日、仏教ではご先祖様が我が家に帰ってこられる日でした。
新盆を迎えられた方も、そうでない方も、ここ船橋では明るいうちから提灯を下げた方を幾人も見かけました。
橋を渡ってから、引き返して行かれた方に声をかけ聞いてみました。
こちらでは、ご先祖様を向かえ火ではなく、提灯に明かりをともして菩提寺にお迎えに出向くのだそうです。
でも菩提寺が遠いので、川をあの世とこの世の境に見立てて橋を渡ることでお迎えをするとか。
新盆の方は、菩提寺から戒名の書かれた白い提灯を戴いてお迎えし、そうでない方は思い思いの絵が描かれた提灯を提げてお迎えするのだそうです。
地方地方によってお迎えの仕方が違うことに、驚きました。
我が実家では、お盆の13日には、四足や生ものはいただきません。
新サトイモ、茄子、お麩、レンコン、ゴボウ、椎茸、ニンジン、こんにゃく、ぜんまい等でお煮〆を作り、あと焼きナス、精進の天麩羅、芋茎やキュウリの酢の物、胡麻和えなどと素麺をいただきます。
酒の肴には、笊に山盛りの枝豆。
ご先祖様がお帰りになるから、肉や生魚は食べちゃダメだと教えられました。
しかし、鶏肉は四足でないから良いと。(我が家は食べませんでしたが。)
皆様のお宅ではどんな習わしがあるでしょう。
それぞれに、守って伝えていく習わしも時を経て環境や条件によって形を変えて今に伝えられていくのでしょう。
この辺りの風習を教えてくれた年配のご婦人は、「昔はおろうそくだったから、火が消えやしないか、提灯に燃え移りはしないか心配しながらだったけど、今はライトなんで風情がないわねえ」と笑っておられました。
ゆっくり歩みながら、こうしてご先祖様を無事我が家までお連れするのだそうです。
15日には、また提灯に明かりを灯してお送りするのだとか。
迎え火とはまた違った風習に風情を感じた次第です。
ご先祖様がお出でになっている間だけでも、和やかな時が流れてますように。 コンでした。
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